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海洋システム工学専攻
環境テクノロジー学 動力システム工学 海洋機械工学 海洋サイバネティクス 海洋探査・利用工学

環境テクノロジー学
沿岸域工学研究室
研究室名 沿岸域工学研究室
研究室キャッチフレーズ 沿岸域の開発と環境のバランスをめざして
研究概要 沿岸の利用・開発によってどのような環境変化が生じるか,環境を維持し利用するためにはどうすれば良いかという観点から,海岸・沿岸域の物理プロセスを中心に生態系モデルも含めた研究を行っています.
大学院担当教員 岡安章夫(教授)
研究テーマ
(1)  物質循環・水質予測・評価モデルの構築
関連教員:岡安章夫
説明: 海水流動を軸とした物質循環モデルを構築し,水質・生態系の評価を試みています.二枚貝の役割についても研究しており,これらを組み合わせた生態系・環境評価指標の開発をめざしています.鹿島灘ベントス調査,東京湾水質観測も開始しました.
リン主体の物質循環モデルの概念図
リン主体の物質循環モデルの概念図.上が表層,中が海水層,下が土壌を示し,矢印が物質の流れを示す.
(2)  沿岸域での波や流れの数値モデルの開発
関連教員:岡安章夫
説明: 海岸・沿岸構造物の影響や物質流動の評価のため,砕波帯や浅海域,内湾での波浪や流れ場の数値モデルを開発しています.また,人工湧昇流発生の数値モデルの開発も行っています.
LES数値モデルによる複列式衝立型構造物による湧昇流の非定常計算
LES数値モデルによる複列式衝立型構造物による湧昇流の非定常計算.
図は流れの様子を上から見たところ.衝立板により縦渦が交互に発生していることが分かる.
(3)  砕波帯での流体運動と底質移動の解明
関連教員:岡安章夫
説明: 砕波による流体の詳細な運動や海岸付近での地形変化予測のために,室内実験,大型実験,現地での観測,数値モデルの構築など多方面の研究を行っています.
鹿島灘での砕波帯内流速・浮遊砂の現地観測
鹿島灘での砕波帯内流速・浮遊砂の現地観測.
波高計,流速計,浮遊砂濃度計を高密度に配置し,砕波による流体運動と底質浮遊の関係を探る.
(4)  環境改善型波浪制御構造物の開発
関連教員:岡安章夫
説明: 漁港など中小港湾での水質改善をめざした波浪制御構造物の開発,サンゴ定着の可能性検討のためのブロック周りの流況評価など,海岸・沿岸域の利用や環境を考慮した構造物の開発や評価を行っています.
リン主体の物質循環モデルの概念図
海水交換型防波堤の波動水路実験.堤体下部に円筒形の通水管を設け,海水交換率,港内静穏度などを調べる.
また,通水口の形状を工夫し,効率の改善を図る.
最近の主な修士論文テーマ:
・地球温暖化に伴う海面上昇を考慮した防波堤の信頼性設計法に関する研究(担当教員:岡安章夫)
・数値波動解析における無反射造波法に関する研究(担当教員:岡安章夫)
・現地砕波帯における渦度変動と微小スケールの流体運動特性について(担当教員:岡安章夫)
・緩傾斜護岸上の越波に関する3次元LES数値計算(担当教員:岡安章夫)
・鹿島灘砂浜域の汀線近傍における海浜変形とマクロベントスの分布について(担当教員:岡安章夫)
環境テクノロジー学動力システム工学海洋機械工学海洋サイバネティクス海洋探査・利用工学
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