応用環境システム学専攻
海洋環境学
水圏環境を構成する生物や物質について高度に専門的な研究を行い、 海洋環境の保全や資源の有効利用に資することを目的とします。
1.海洋生物の個体や群集についての自然史的、生命科学的、生態学的な研究
2.海洋とその生態系における物質循環についての研究
3.水圏環境における天然および合成化学物質についての地球化学的、生態化学的、応用生化学的な研究
これらを通じて、専門的な人材の養成を行います。
環境保全システム学
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海洋に生じる様々な時空間スケールの現象を観測・実験・理論により正しく把握し、現象発生のメカニズム、異なる現象間の相互作用を究明し、海洋環境変動予測を可能とするモデルを構築するための教育研究を行ないます。
また、環境を保全しつつ合理的・持続的に海洋とその資源を利用するために、先端的理論・工学技術を 駆使した計測・情報システムや生産システムの開発と高度化、環境のリスク管理とシステムの評価などについて、 教育研究を行います。
海洋利用システム学
人、貨物、エネルギーの大量輸送のために海洋というフィールドを利用する船舶、人類の持続的な発展のために海洋環境から恵沢を得る海洋構造物、海中移動体等に必要な安全運航、制御、管制、環境保護、法的規制と関連し合う各システムの構築、及びそれらの設計と運用に必要な高度な情報通信、電子制御技術等の創造開発、応用発展のための研究教育を行います。
海上安全テクノロジー
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わが国の国民生活のみならず世界経済の基盤をも支える海上輸送、及び今後ますますの発展に期待のかかる海洋開発にとり、船舶及び関連施設の安全確保はもちろんのこと、これらの及ぼす地球的規模での環境影響への対処は不可欠です。
かかる安全確保、環境保全についてマクロ・ミクロの観点から多視的な考察を加え、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所と連携しつつ、船舶性能、運航システム、環境負担軽減に資する研究教育を行ないます。
ロジスティクス
生活や経済活動の基盤であり国際化・情報化により進展しているロジスティクスについて、 輸送・保管・流通加工・流通情報・流通経営などの分野を対象に、経済的効率化や社会的効用の増進を目的として、 海・陸・空の複合一貫輸送システム、生産から消費までの流通システム、物流と一体となった流通情報システム、 およびロジスティクス・システム全体を対象として、計画・設計、運用管理、戦略・政策立案などに関する 教育研究を行います。
海洋機械システム学
地球環境を護りつつ人類が海を有効にかつ安全に利用するために必要な さまざまな機械とそのシステムを取扱います。
機械工学、電気・電子工学、エネルギー・環境工学、材料学、計測・制御工学、 システム工学、安全工学などの総合的な知識を土台とし、舶用エンジン、タービン、 発電機、舶用機械・電気設備、海洋構造物・海上プラント、海中ロボット、観測機器、 燃料電池や超電導モータなどの新しい動力システム、新しい機器・材料などの 最先端技術について教育研究を行います。
産業政策文化学
海と人間との共生関係を解明して、よりよい海洋利用政策の提言を目指し、 海洋資源の持続的な利用と新たな活用について研究、教育します。 このため水産資源の生産、利用、加工や流通問題に取り組み、特に200海里体制後の資源維持、 利用に関する社会科学的解明を行います。
また、海面や沿岸域のレジャーや健康関係への利用や、海洋利用と人間発達との関係、 環境問題を主題とする文学の研究を行います。 このように、海洋利用や海洋環境維持に関する文化的な諸問題も総合的に取り扱います。
海洋探査・利用工学
しんかい6500、かいこう、うらしま、MRX、北極海横断潜水調査船等の海洋ロボットプロジェクト、 音響による水中物体探査や音響トモグラィーによる大域的海洋環境測定・解析プロジェクトおよび浮体による波力発電、 潮力発電、空港や洋上プラント等の海洋利用プロジェクト等、世界をリードするビックプロジェクトの推進役である 日本海洋科学技術センターの技術開発部門において、世界の主要研究機関と競合する研究開発に参画します。
(大学院専任講座)(連携講座)