環境保全システム学
海洋に生じる様々な時空間スケールの現象を観測・実験・理論により正しく把握し、現象発生のメカニズム、異なる現象間の相互作用を究明し、海洋環境変動予測を可能とするモデルを構築するための教育研究を行ないます。
また、環境を保全しつつ合理的・持続的に海洋とその資源を利用するために、先端的理論・工学技術を 駆使した計測・情報システムや生産システムの開発と高度化、環境のリスク管理とシステムの評価などについて、 教育研究を行います。
専攻分野紹介
研究内容
海洋環境保全に必要な大気・海洋の自然現象の理解や波浪などの海象予測システムの確立、 大気環境計測や地球環境動態評価のための先導的光センシング技術の開発と応用、 環境負荷軽減のための総合的なエネルギー管理、環境リスク評価手法とリスク軽減のための 安全機能遂行システムの確立について研究を行う。
学習方法
海洋環境を分析し、また、それを守るためには、関連する基礎工学を組み合わせたシステム工学の手法が有効である。 海洋環境、エネルギー、安全問題等に問題意識をもち、その解決に熱意を持って取り組むことが求められる。
魅力
地球環境の最も大きな要素である海洋環境を分析し守るために、最も必要とされている分野である。 先端の研究により世界に大きく貢献することができる。
授業科目
海洋物理学特論 | 北出 裕二郎 溝端 浩平 |
資源環境学特論 | 山崎 秀勝 長井 健容 |
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海洋情報解析学特論 | 根本 雅生 島田 浩二 |
環境測定学特論 | 荒川 久幸 |
環境数理科学特論 | 坪井 堅二 中島 主恵 大縄 将史 |
沿岸環境学特論 | 岡安 章夫 稲津 大祐 |
海洋計測工学特論 | 甘糟 和男 | 海洋環境機械学特論 | 酒井 久治 戸田 勝善 |
応用情報システム工学特論 | 宮本 佳則 内田 圭一 |
海洋安全科学特論 | 武田 誠一 亀谷 茂樹 上野 公彦 |
海洋環境工学・海洋統計工学 | 岩坂 直人 小橋 史明 |
制御システム設計工学 | 陶山 貢市 |
海洋文化学特論 | 岩淵 聡文 | 海洋生産環境学特論 | 桑原 久実 澤田 浩一 |
反射地震学特論 | 鶴 哲郎 | 海洋底地球科学特論 | 中東 和夫 |
衛星気象学 | 竹山 優子 | 沿岸環境エネルギー特論 | 池谷 毅 |
海洋地盤工学特論 | 谷 和夫 | 電子デバイス工学 | 井田 徹哉 |
研究の詳細
環境テクノロジー学
研究内容
海洋とその資源を、環境を保全しつつ持続的に有効利用するための先端的科学技術について研究を行う。具体的には、沿岸域の保全と安全な利用、海洋生物の資源量・生態および周囲環境の音響計測技術、環境保全型海洋機械システムの創生、人間の海上労働や船の安全性に関わる諸問題の解明、鉱物・エネルギー資源の効率的な探査・利用・開発に関わる技術、海洋資源・エネルギー利用施設の環境性能・安全性能・経済性の向上に関する研究に取り組む。
学習方法
環境を保全しつつ海洋資源を恒久的に利用していくための知識や理論について、基礎力や考え方を学ぶ。 また、研究室やフィールドでの実験・計測を通じて、海と対話しながら研究を進める。
魅力
人が地球に存在し、海を利用する限り、人は海と上手に付合って行くことが必要である。この分野では、海と人との共生を真剣に考えた魅力的な研究ができる。
環境システム科学
研究内容
実海洋では、様々なスケールの現象が入り乱れ、相互に作用し合っている。海洋環境の動態・物質輸送を担うシステムは、単純系から複雑系まで多様な各素過程が融合して形成されている。それらの一つ一つを紐解き、モデル化することにより、精度の高い予報モデルが構築される。本分野では、人類の安定した生活の維持と海洋の有効利用を念頭に、数学的、物理学的、計測学的な見地から、観測と発見、機構の解明、モデルの考案・構築に取り組む。
学習方法
研究の基盤となる学力の向上に加え、現場調査や様々なデータセットの解析を通して、真実を見極める力を養い、機構解明やモデル化の手法を学ぶ。
魅力
近年、各地で想定を超える自然災害や環境問題が起こりつつある中、現象や変化の機構を解明し、高精度に予測することで、安定した人類活動の維持に必要な具体策を講じることが可能になる。