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海洋産業AIプロフェッショナル
育成卓越大学院プログラムの
目指す世界

井関 俊夫
国立大学法人東京海洋大学長
井関 俊夫

2019年度に文部科学省「卓越大学院プログラム」に採択された本プログラムでは、海洋に特化した分野での人工知能の開発と評価を行い、社会実装に主導的役割を果たす「海洋産業AIプロフェッショナル」を育成しています。 近年、ビッグデータと機械学習を用いた人工知能の開発は目覚ましい進歩を見せています。IoT の急速な進歩に支えられたネットワークの拡大によって、あらゆる情報がビッグデータとして収集され、画像・音声認識に応用されることで、これまで認識できなかった人間の行動様式や社会経済の法則までもが明らかになりつつあります。我が国の未来投資戦略においても、データ駆動型社会への変革に向けて、AI時代に対応した人材育成の必要性が指摘されており、海洋開発、海事や水産業を含む海洋産業からもこうした人材の育成、特に先導的な高度な技術者、開発を担う研究者の育成が急務として求められています。

本プログラムが目指す「海洋産業AI プロフェッショナル」とは、ビッグデータ解析や機械学習法をリテラシーとして身につけ、本学が有する海洋、海事、水産の専門知識とフィールドに関する豊富な経験を基に、的確に人工知能を用い、その社会実装を主導するイノベータ・高度専門技術者や海洋政策の立案を行う人材を意味しています。海洋関連労働人口の減少が危惧される現代社会において、本プログラムで育成された人材がSociety5.0実現およびSDGs達成に大きな役割を果たし、多様な価値・システムを創造することで、世界における我が国の海洋プレゼンスを確立させることを期待しています。プログラムの基礎教育を展開するために、学内に高性能計算機群を擁する「海洋産業AI開発評価センター(MAIDEC)」を設置しました。また、産学官の連携機関とともに「海洋AI コンソーシアム」を設立し、人材育成・交流および新たな共同研究の創出が持続的に展開される卓越した拠点形成を目指しています。是非、皆様も本プログラムにご参加下さい。