流通経営学

研究内容

待機児童問題の解決に向けたアルゴリズムのシミュレーションの結果
待機児童問題の解決に向けたアルゴリズムのシミュレーションの結果(Okumura, Y. 2019 “School Choice with General Constraints: A Market Design Approach for the Nursery School Waiting List Problem in Japan. Japanese Economic Review 70(4), 497-516 より転載)

流通経営学専攻分野においては、流通や交通における市場・産業構造、企業行動・戦略ならびに政策・制度設計についての教育研究をおこなっています。またこれらに関連する経済学・経営学の理論やコミュニケーションスキルについての教育研究をおこなっています。

講義方法

講義では、理論と事例それぞれバランスよく学びます。また、論文の輪読、ケーススタディ、計量的な手法による分析などを通じたアクティブラーニングを行っています。

魅力

多様化・国際化する流通・交通をめぐる経済活動について理解を深めることができるとともに、それらを分析するために必要となる産業組織論・マーケットデザインなどにおける最近の理論を学ぶことができます。

教員紹介

※詳細は、本学の海事交通共同センターの研究者データベースを表示します。
※HPは教員の個人ページなどへのリンクです。

授業担当教員名 職名 研究分野 授業科目名  
遠藤 伸明 教授 航空規制緩和と提携・競争、国際化・海外直接投資、インバウンドツーリズムと地域連携、ダイバーシティマネジメント 国際交通論
交通経済論演習
奥村 保規 准教授 マーケットデザイン、マッチング理論、産業組織論、社会選択論、学校選択、投票、規制、ネットワーク 産業組織論
産業組織論演習
中川 雄二 教授 流通、産業構造、商品の規格と標準化 産業構造輪
流通経済学演習
生天目 知美 教授 コミュニケーション、談話分析、アカデミックライティング、日本語教育 社会事情論

研究紹介

1.マッチング理論を応用し、乳幼児や生徒の好みなどを踏まえて、保育所や学校などへ割り当てるマッチング問題について、分析しています。また、産業組織論を応用して、規制のありかたについても考えています。最後に、社会選択理論を応用し、望ましい投票のあり方について議論しています。

図

2.航空会社や海運会社における国際提携の深化と需要・費用に与える影響について研究しています。例えば、ジョイントベンチャーとよばれる航空会社の提携では、ネットワークが一体化され、その結果、拠点空港(ハブ空港)を経由して、地方都市からも海外の多くの都市に安い運賃で旅行できるようになりました。

3.母語話者と非母語話者による接触場面のコミュニケーションに関わる研究をしています。また、アカデミックジャパニーズ(学術活動のための日本語)に関して、論文構造や専門用語、研究室におけるコミュニケーションについても研究しています。

図
日本のサービス産業における企業の国際化の度合い(multinationality)と経営業績(performance)との関係(Endo, N. et al., 2011, “The effect of multinationality on firm performance: An examination of Japanese service firms,” Asian Business & Management, Vol.10, No.1, p.145, Figure 2)

4.サービス産業における企業の国際化について、インセンティブ・要因と経済的影響について研究しています。