流通システム工学

研究内容

研究内容

流通システム工学分野では、生産から消費までの物の流れと輸送を対象とし、海・陸・空輸送を含む複合一貫輸送、保管・流通加工、物流の経営工学的最適化、流通情報のネットワーク化、貨物交通計画など、物流(ロジスティクス)の計画設計・運用管理・政策に関する諸分野について研究を行います。

講義方法

輸配送システム、情報システム、施設配置、交通システムなどについて、最新の計画設計技法やその数学的解法を学び、ケース・スタディーを通して計画設計技術を修得します。

魅力

国際化やIT化に伴い、産業界では物流(ロジスティクス)を生産と販売とともに重要な部門と位置づけています。ロジスティクス工学について体系的に学ぶことのできる大学は、わが国には他になく、流通経営学などの他分野との連携により、理論と実際の両方を修得することができます。

教員紹介

※詳細は、本学の海事交通共同センターの研究者データベースを表示します。
※HPは教員の個人ページなどへのリンクです。

授業担当教員名 職名 研究分野 授業科目名  
麻生 敏正 准教授 流通情報システム 流通情報システム
流通情報システム実験
久保 幹雄 教授 サプライ・チェイン最適化 サプライ・チェイン最適化工学
黒川 久幸 教授 物流・ロジスティクス(現場改善や設計など) 流通設計論
流通情報システム実験
今野 均 教授 数理物理学、表現論 確率論
複素解析
数理科学
坂井 孝典 准教授 都市貨物交通、交通計画 交通計画論
地域計画学演習
関口 良行 准教授 最適化理論 情報数理
竹縄 知之 教授 深層学習、可積分系 応用解析
深層学習
橋本 英樹 准教授 組合せ最適化、配送計画問題、配置問題 ロジスティクス工学
兵藤 哲朗 教授 交通計画、交通ビッグデータ解析、物流施設計画 交通計画論
地域計画学演習
茂木 康平 准教授 数理物理、量子可積分系 離散数理
森下 稔 教授 比較教育学、境界研究 国際教育開発論
渡邉 豊 教授 港湾物流、三次元重心検知理論 国際輸送セキュリティ工学
渡部 大輔 教授 物流システム工学、物流リスク工学、地理情報システム 空間情報工学

研究紹介

都市圏貨物交通シミュレーション(坂井孝典 准教授)
都市圏貨物交通シミュレーション

最新の行動分析モデル・データサイエンスの手法を取り入れつつ、ビッグデータを含む新しいデータソース(GPSデータ、センシングデータ、カメラデータ、配達記録等)、新たに提案される施策・ソリューション、また、コロナ禍や震災・災害対策等の計画ニーズに応じて、都市・交通シミュレータの開発を行っています。

地理情報システムを用いた物流ビックデータの分析(渡部大輔 教授)
地理情報システムを用いた物流ビックデータの分析

国際物流や国内物流における船舶や車両などの位置に関する情報を持ったビッグデータについて、地理情報システム(GIS)を用いることで、船舶航行に伴う環境負荷や大型トラック走行中の安全性の評価に関する研究を行っています。

三次元重心検知理論による物流の安全性向上と人間の疲労の評価(渡邉豊 教授)
三次元重心検知理論による物流の安全性向上と人間の疲労の評価

質量(m)とばね定数(k)が不明な状態で重心位置を導けるのが、三次元重心検知理論です。この理論を用いると、将来の自動運転トラックの横転防止に役立ちます。漁船の転覆防止にも活用できます。最近になって、この理論が人間にも当てはまることが証明され、疲労や熱中症の予防に役立ちます。これらの研究を、大学院生が中心となって進めています。

物流現場の改善(黒川久幸 教授)
物流現場の改善

小売店舗からの注文データや配送センターにおける在庫データ等から物流現場における問題点の抽出や作業の生産性を高めるための研究を行っています。また、作業にかかる費用や二酸化炭素排出量から評価を行うことで、収益性の向上や環境負荷の低減を図るための改善策について検討しています。