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海洋システム工学専攻
環境テクノロジー学 動力システム工学 海洋機械工学 海洋サイバネティクス 海洋探査・利用工学

海洋機械工学
機械設計研究室
研究室名 機械設計研究室
研究室キャッチフレーズ ミクロからマクロまで,滑らかな運動のために!
研究概要 機械の大小に拘わらず,‘動く’という機能には,必ず摩擦がつきまといます.滑らかな動きを実現するためには,この摩擦を理解し,制御する必要があります.機械設計研究室では,転がり軸受,ピストンリングの潤滑から厚さ数ナノメートルの超薄膜潤滑まで,様々な分野の'摩擦・潤滑'に興味を持って,研究を進めています.
大学院担当教員 岩本勝美(教授),田中健太郎(准教授),外山一雄(技術職員)
研究テーマ
(1)  ピストンリングの潤滑
関連教員:岩本勝美
説明: エンジンピンストンリングの良好な潤滑状態を得るための最適設計指針を明らかにすることを研究目的として、往復動潤滑試験装置によりピストンリングとライナーとの間にできる油膜厚さ、摩擦力測定を行う.
往復動潤滑試験装置
往復動潤滑試験装置,往復運動時のピストンリングの摩擦・潤滑状態を測定する.
(2)  弾性流体潤滑下における機械部品の応力状態
関連教員:岩本勝美
説明: 転がり軸受,歯車等,油膜に高圧が生じて,弾性流体潤滑下にある相対すべりする材料内の応力状態を調べ,それら機械部品の最適設計指針を得ることを研究目的としている.
(3)  粒子法を用いた潤滑膜流動現象の数値解析
関連教員:田中健太郎
説明: 粒子法(MPS法:Moving particle semi-implicit method)を用いて厚さ数ナノメートル(ナノ:10^-9)程度の極めて薄い潤滑膜の流動現象を明らかにする.(たとえば,コンピュータの主記憶装置であるハードディスクでは,ディスク上に厚さ2ナノメートル程度の潤滑膜が塗布されている.)
厚さ5nmのフッ素系潤滑膜の流動
厚さ5nmのフッ素系潤滑膜の流動
(4)  分子シミュレーションを用いた分子スケールからの潤滑剤設計
関連教員:田中健太郎
説明: 分子シミュレーション(分子動力学法)を用いて,潤滑油の物性を予測する.将来は分子構造からの潤滑剤分子の設計・選択を目指している.
基板上の潤滑剤分子
基板上の潤滑剤分子.均一に分布せず,まばらに存在している.
(5)  摩擦振動測定装置の開発
関連教員:田中健太郎
説明: 高速しゅう動時(〜10m/s)の摩擦振動を高速・高分解能で測定する装置の開発を進めている.潤滑剤分子の種類,厚さなどが摩擦振動に及ぼす影響を明らかにしたい.
開発中の試験装置
開発中の試験装置.レーザードップラ振動計と高分解能静電容量変位計を用いて摩擦振動を測定する.
最近の主な修士論文テーマ:
・弾性流体潤滑理論による軸受面の応力解析
・ピストンリングの潤滑状態
・摩擦振動安定性に及ぼす薄膜潤滑剤の影響
・流体衝撃を考慮した海洋構造物設計
・粒子法による超薄膜潤滑流動のシミュレーション
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