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海洋システム工学専攻
環境テクノロジー学 動力システム工学 海洋機械工学 海洋サイバネティクス 海洋探査・利用工学

海洋機械工学
機械材料研究室
研究室名 機械材料研究室
研究概要 海水は多量の塩分と酸素を含む電解質溶液であり、金属材料にとっては厳しい腐食環境となります。
一方、海岸に立地する建築物や構造物が付着海塩粒子によって腐食損傷を受ける塩害についても、寿命評価の観点から重要な研究テーマとなっています。
当研究室では海浜環境における金属材料の腐食現象についてモニタリングセンサを使った環境因子の影響評価を行うとともに、構造物の寿命延長に対応する防食技術の開発に取り組んでいます。
また、腐食現象は電気化学反応であることから、これを利用した自然エネルギーの採取についても検討を開始しています。
  大学院担当教員 元田慎一(教授),盛田元彰(助教),橋高勇(助手)
研究テーマ
(a)  大気腐食モニタによる環境腐食性の検討
説明: 大気中で金属表面生ずる水膜による腐食を大気腐食というが,これを本実験室で作製したACM型腐食センサ(大気腐食モニタ)を用いて定量的に評価する。
(b)  Zn基板,Al基板 ACM型腐食センサの開発と適用性
説明: ACM型腐食センサはFeを基板としているが,これを長寿命化することを目的にZn基板,Al基板を検討し,その適用性を調べる。
(c)  ACM型腐食センサの小型化に関する開発研究
説明: ACM型腐食センサは60mm×60mm×0.8mmという板状のため平坦部には取り付けが容易である。しかし,機器の内部など,さらなる小型化を要求されている。センサの小型化には感度,加工精度の問題がより重要となるため,これに対して技術開発を行う。
(d)  エアブラシ噴霧による大気腐食加速試験法の開発
説明: 大気腐食を実験室で再現し,加速試験法を開発する一環として,エアブラシを用いた海塩粒子定量付着装置を開発している(特許出願中)。これのさらなる改良とJIS推奨試験片への対応実用化をめざす。
(e)  耐食性金属材料の腐食損傷に関する研究
説明: ステンレス鋼の大気中における錆び発生条件を検討するため,ライブカメラの映像情報と気象観測データから考察を行う。
(f)  金属材料の環境脆化に関する研究
説明: 天然海水中における鋼材の腐食疲労き裂成長挙動におよぼす種々の力学的因子,環境因子の影響について研究を行っている。
鋼構造物の維持管理 大気中での腐食メカニズム
Fe/Ag-対ACM型腐食センサ Fe/Ag-coupled従来型ACMセンサ(左)と開発した小型センサ(右)
Fe/Ag小型ACMセンサの形状および寸法 暴露試験における小型ACMセンサの性能確認(結露期間)
海塩付着の実験室的模擬 噴霧時および乾固させた海塩粒子の観察写真(液滴重量3.5mg)
土中環境における鋼材の腐食挙動調査 土中埋設したACMセンサ出力と試料腐食速度との関係
環境テクノロジー学動力システム工学海洋機械工学海洋サイバネティクス海洋探査・利用工学
(C) Copyright 2006, TOKYO UNIVERSITY OF MARINE SCIENCE AND TECHNOLOGY