研究テーマ |
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(1) |
水平溝付細管内乱流熱伝達および圧力損失 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
さらなる省エネルギーを目指した空調機器の高性能化・小型化には、熱交換器の細管化と適切な内面溝形状よる伝熱促進および圧力損失の低減が求められています。本研究では、それらに有効と考えられる内面溝付細管について熱伝達、圧力損失を実験的に検証するとともに、環境保全に対応する冷媒を用いて実験を行います。 |
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内面溝付細管の圧力損失および熱伝達実験装置 |
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(2) |
環境調和型吸収冷凍機の吸収器内における熱・物質伝達 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
地球温暖化などの環境問題から非フロン物質として最近見直されているものにアンモニアがあります。アンモニアは熱的に優れた物質であり、吸収サイクルで用いた場合にはその作動温度範囲を広くすることが可能で、未利用の低質熱源を使用することも可能なためエネルギ−の回収・有効利用という観点からも非常に期待されています。アンモニア/水系の吸収器を想定した実験を中心に行い、種々の実験条件が液膜吸収における熱・物質伝達に及ぼす影響について基礎現象を解明することを目標とします。 |
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吸収器内における熱・物質伝達実験装置 |
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(3) |
撥水表面処理伝熱管による水平円管外凝縮熱伝達 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
純水、エタノール、高沸点フロン系冷媒等を用いて、凝縮形態の観察が可能な水平単管凝縮装置により実験を行います。通常の銅管・アルミニウム管及びそれら表面に撥水処理を施した伝熱管の基本的な伝熱特性・種々の状態における凝縮形態、経時的な表面腐食と撥水処理の耐久性について検証します。 |
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表面処理管の凝縮熱伝達実験装置 |
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(4) |
光触媒表面処理伝熱管の凝縮・吸収熱伝達特性と親水性効果および耐食性 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
純水、エタノール、高沸点フロン系冷媒等を試験板に滴下し、表面処理板の接触角の測定を行います。また、電子顕微鏡による初期の表面状態及び経時変化の観察、電子天秤による初期質量及び経時変化の観察により、各種表面処理の耐食性評価を行うと同時に凝縮・吸収熱伝達特性について検証します。 |
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(5) |
船舶機関システムの熱エネルギー有効利用・環境保全技術 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
船舶・海洋システムの環境調和型システムへの転換技術、それらにともなう要素機器の高性能化のための低質熱源の有効利用・伝熱促進技術および自然エネルギーの利用技術等の情報収集・調査を行い、低質な廃熱源駆動の冷凍システムおよび自然エネルギーを応用した船舶機関について具体化します。そのシステムに実際の船舶機関計測データをもとに各要素機器での効率改善の予測を行い、様々な条件によるシステムシミュレーションで二酸化炭素削減量などの環境負荷の軽減について検証します。 |
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(6) |
次世代圧縮式冷凍サイクルにおける動力回収技術 |
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関連教員:井上順広,地下大輔 |
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説明: |
冷凍空調分野では、環境保護の観点から自然系冷媒への流れが加速化していますが、その次世代冷媒として有力な候補であるCO2を家庭用空調機器等に適用した場合、現状ではシステム効率の低下が避けられません。この冷媒を使用してもシステム性能を現状維持、またはそれ以上の効率化を実現するための動力回収技術について、実験による現象解明と最適化形状等の開発を行います。 |
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エネルギー変換工学研究室(その1) |
エネルギー変換工学研究室(その2) |
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