INTRODUCTION学生紹介
STUDENT INTRODUCTION
海運ロジスティクス専攻
フレデルセス エラリザ ティサド FREDELUCES ELLARIZZA TISADO
専攻分野:海洋テクノロジー学
指導教員:久保 信明
メンター:竹縄 知之、福田 厳
日本で学んだAIの知識とGNSSの研究で、
フィリピンの発展に貢献したい
フィリピンでは研究する機会のないGNSSを学ぶため日本へ
私はフィリピンの大学で測量を学んだ後、2023年4月に東京海洋大学大学院に入学しました。大学院入学と同時に卓越大学院プログラムに参加しています。
大学院と卓越大学院プログラムでは、GNSSといった、衛星に関連したナビゲーションシステムの研究をしています。こういった研究はフィリピンでは珍しいのですが、日本でなら学べることを知り、日本に留学しました。卓越大学院プログラムではさらにAIを学び、GNSSの研究に生かしたいと考えています。
毎日9時から17時まで研究室で研究しており、帰宅後はオンラインソースを利用してAIの勉強をしています。
フィリピンにおけるGNSSの研究を広げるきっかけに
私の研究の目的は、GNSSの精度を向上させること、信頼性を高めることです。対象となるエリアは海、陸、空、全て。GNSSは人々の助けになるはずですが、フィリピンではこの研究をしている人がとても少ないのです。私がGNSSを研究することで、フィリピンでのGNSSに関する学問や研究がもっと一般的になってほしいと考えています。
フィリピンでも現在GNSSサービスはあるのですが、その精度をもっと向上させ、よりよいものにしていきたいです。
GNSSとAIの組み合わせは珍しい、それを研究することに意義がある
卓越大学院プログラムに参加したきっかけは、今の指導教員にプログラムのことを教えていただいたからです。卓越大学院プログラムに参加すると経済的な援助を受けられること、AIに興味があったことからプログラムへの参加を決めました。
AIは日本に来て初めて学んでいます。最初は難しいと感じたのですが、卓越大学院プログラムではたくさんの無料のオンラインプログラムがあり、分かりやすい資料を使いながら学べるので、理解しやすいです。
GNSSはとても古い数学のモデルを使っているので、GNSSとAIという組み合わせはとても珍しいです。ですから、AIとGNSSを組み合わせることに意義があると感じています。AIを使用して問題が解決できることが非常に面白いです。
卓越大学院プログラムのインターンシップが楽しみ
AIについて学べることがとてもありがたいですし、このプログラムは産業界と繋がっており、インターンシップ制度があるのも良いです。インターンシップでは、実際の現場でAIがどのように使われているのかを学べるでしょう。私も今後、古野電気株式会社にインターンシップに応募する予定です。同社は受信機を製造しているので、GNSSとAIを掛け合わせたような業務ができるのではないかと思います。卓越大学院プログラムはとても興味深いので、より多くの学生が参加できるようになると良いと思います。
GNSSを搭載した小型の機械で測量を
将来は、日本で学んだことをフィリピンへ持ち帰り、フィリピンでも自分の研究室を持って研究を続けたいです。そしてフィリピンのGNSSのサービスを向上させたいと考えています。まだ具体的なアイデアはないのですが、私は測量学を学んできました。測量に使っている機械は大きなものなので、GNSSを使った小さな機械で測量ができるようになれば良いと思います。そうすればもっと、フィリピンでの測量が進むでしょう。この先もずっとGNSS関連の研究を続けたいです。