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【受賞・表彰】三露蓮太郎さん(プログラム履修生・修士1年)が、北太平洋海洋科学機関(PICES) 2025年次会合においてBest ECOP Poster Presentation Award by the Fishery Science Committeeを受賞しました。

NEWS2025.11.25

 2025年118日~14日に神奈川県横浜市で開催された、北太平洋海洋科学機関(PICES) 2025年次会合において、卓越大学院プログラム履修生の三露蓮太郎さんがBest ECOP(Early Career Ocean Professional) Poster Presentation Award by the Fishery Science Committeeを受賞しました。

【受賞者】
 三露 蓮太郎(大学院海洋科学技術研究科 博士前期課程1年 海洋管理政策学専攻)

【発表タイトル】
 Modeling the population dynamics of Pacific saury considering migration
(回游を考慮したサンマ資源動態モデルの構築)

【受賞研究内容】
 サンマは1年を通して北太平洋を広く回游します。産卵期の分布は加入に、摂餌期の分布は成長に影響することが知られていますが、現在の資源評価ではこうした側面が十分に考慮されていません。サンマの時空間分布を定量的に把握することは、資源の状態を正しく理解するうえで重要です。そこで本研究では、サンマの移動が海面水温の影響を大きく受けるという知見に基づき、回游行動と海面水温の関係を明示的に組み込んだ時空間モデルを構築しました。このモデルでは、海面水温に応じた移動とデータの観測を確率的に表現することにより、移動の不確実性を自然に扱うことができるようになっています。また、シミュレーション実験を行い、ラプラス近似を用いた最尤推定と、MCMCを用いたベイズ推定の両方でモデル内のパラメータを推定しました。その結果、実験条件下では、どちらの方法もサンマの分布を誤差5%程度で再現できることを確認しました。本手法は、海洋環境に応じて移動する他の魚種にも応用できる可能性があります。また、将来的には、禁漁期や禁漁区などの時空間的な資源管理手法の効果を定量的に評価する際の基盤としても活用できると考えています。

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