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国立研究開発法人水産研究・教育機構
インターンシップ終了報告
(海洋生命資源科学専攻 松本)

2022.10.11

 私は、国立研究開発法人水産研究・教育機構の開発調査センターで3週間ほどインターンシップに参加させていただきました。機構では、魚群空撮画像判別と漁獲物判別の2つのプロジェクトに携わりました。
 魚群空撮画像判別プロジェクトでは実施されたコンペティションの上位3つのプログラムを機構のパソコンに実装することを行いました。機構のパソコンの環境構築から行い、それぞれのプログラムに適した仮想環境を作製しました。パソコンのGPUに対応したCUDA及びPyTorchのバージョンとコンペティションのプログラムのモジュールのバージョンを合わせる作業が難しく、プログラムを移植するうえで今後気にする必要があると学びました。

 漁獲物判別プロジェクトでは、ベルトコンベアを流れる魚を魚体のサイズごとに判別することを目標に取り組みました。データは実際の業務を動画で撮影したものから訓練用データを作製することから始めました。データの中から学習に適したものを探す作業を行い、そのデータを使って、SSDで学習を行いました。サイズごとに判別することは困難であったため、魚体を検出することにとどまりました。

トリミング 400×300松本学生 水研機構.jpg インターンシップを通して、水産業の現状について理解を深めるとともに、自分に必要なスキルを鮮明にすることが出来ました。現場では、AIだけではなく、IT技術を取り入れることで業務の効率化を図りたいという思いがあることが分かりましたが、そのために取るべき手段を持っていませんでした。AI技術について深い理解と知識を持つだけではなく、一般の人にAIでできることを分かりやすく伝え、課題解決に少しでも貢献できるような人材になりたいです。
 最後になりましたが、お世話になった水産研究・教育機構の皆様を始め、今回のインターンシップをサポートしてくださった方々に感謝申し上げます。

海洋生命資源科学専攻 2年 松本