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JAMSTECインターンシップ終了報告
(海運ロジスティクス専攻 尾関)

2022.03.31

 私は104日より3週間、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)付加価値情報創生部門情報エンジニアリングプログラムでのインターンシップに参加し、主に海底地形図の超解像に取り組みました。

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横浜研究所外観

 現在「Seabed 2030」という世界中の海で高精度な海底地形図を2030年までに整備するプロジェクトが世界中で進行しており、日本でも日本財団が中心となって日本近海の海底地形図の作成に取り組んでいます。私が訪問したインターンシップ先もこのプロジェクトに参加しており、現在は200mメッシュで作成された海底地形図を50mメッシュに作り出すことに取り組んでいます。私がいただいたミッションは、船で取得したソナーのデータ及び200mメッシュの海底地形図を基に超解像を行う際、如何にして船で取得するデータ量を少なくし、効率的に行うのかを検討することです。

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研究で使用した地球シミュレータ外観

 普段私が研究しているのはGPS等を用いた測位技術で、C言語ベースのプログラムを扱っています。海底地形図という画像処理、そして地球シミュレータを用いた大型計算機を用いた解析は経験が殆どなく、頂いた超解像を行うプログラムを理解し、実行するまでに時間がかなりかかりましたが、異分野を経験する良い機会になりました。最終的には自由自在に200mメッシュの海底地形図を選択し、50mメッシュに変換するところまで出来ましたが、どのようにすれば効率的な超解像が行えるかの考察までは至りませんでしたので、達成度としては6割ほどです。

 参加してみて良かった点は自らの専門とは違った分野で、如何にして難問に対処できるかを学べたことです。普段の研究で培った能力で対処できる問題、また培えない能力を開発する等の創意工夫を行いながらインターンシップを実施できました。今回のインターンシップを得られた経験をもとに、今後はより研究に邁進していきたいと思います。

海運ロジスティクス専攻2年 尾関