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【アーカイブ】
2022年度第1回海洋AI公開セミナー(動画・資料)

2022.08.04

 7月27日(水)に、海洋AIコンソーシアムの連携機関の方々とともに海洋分野へのAIの活用事例を学び今後の研究やビジネスに活かすことを目的として第1回海洋AI公開セミナーを開催しました。

講演1:「高潮予測システムの開発~物理予測とAI予測を用いた2つのアプローチ」
 一般財団法人日本気象協会 竹田 聖二 氏

 我が国は、幾度となく台風等の接近による高潮被害を受けてきた。今後、地球温暖化に伴う海面上昇や台風強大化の影響により、更なる被害の激甚化が危惧される。このような背景から高潮予測の重要性が高まっているが、台風予報の不確実性の観点などから高潮予測も難しいとされる。そこで本講演では、台風アンサンブルを用いた物理予測及びAI予測の2手法を紹介した。更に、物理予測×AI予測による今後の高潮予測の精度向上や情報提供の在り方の可能性について示した。

講演資料(pdf)


講演2:「海洋地球科学におけるAIとオープンデータ」
 国立研究開発法人海洋研究開発機構 松岡 大祐 氏

 本講演では、気象学や海洋汚染分野におけるAIとオープンサイエンスの活用について紹介する。特に気象学に関しては、専門家と非専門家の協働によって予測精度を向上させるためのデータ分析コンペティションが世界的に注目されている。また、社会課題に直結した海洋汚染分野に対しては、市民参加型のモニタリング等、市民科学が課題解決のキーとなりうる。研究者は、研究データや研究手法等を即時にオープンにすることによって、成果創出を加速させ、コミュニティ拡大につながるという意識をもつ必要があろう。


講演3:「船舶用障害物検知システムの開発」
 東京海洋大学 清水 悦郎 氏

 本講演では講演者の研究室で実施している船舶用障害物検知システム開発に関連する研究の紹介を行った。初めに何故、障害物検知システムの開発にAIが必要となるのかを説明したのち、企業との共同研究として開発している障害物検知システムの紹介を行った。そのほか、大学独自に行っている研究として、学習済みAIを活用して検出精度を向上させる研究、検出性能評価を行うための研究について紹介を行った。

講演資料(pdf)

動画(Youtube



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