HOME > 専攻紹介:本専攻の特色
食品流通安全管理のわかる経営者・管理者の養成
グローバル化した社会においては、食品の一次生産から最終消費に至るフードサプライチェーンのすべての過程で食品が適正に取り扱われなければ食品の安全は保てません。本専攻では、フードサプライチェーンの全体に係わる食品安全マネジメントシステムを一般論として理解するとともに、各論としては、人材養成のニーズの大きな食品生産・加工分野および食品流通分野に重点をおいた食品安全・品質管理専門家を養成します。同時に、食品安全に係わるリスクを考慮した上での経営方針を企画策定し、実施の指揮を取ることが出来る、総合的な能力を持つ経営者・管理者としての人材を養成します。
実務を遂行するうえで役立つ科学的思考力・判断力を養う
通常の大学院コースは研究者養成を目的として研究論文を書くことに重点が置かれますが、本コースでは実務に繋がる基礎力の蓄積と、ビジネススクールで使われるケースメソッド方式を取り入れた参加型討論・問題解決型のトレーニングにより、考え判断する過程を鍛錬することに重点を置いたカリキュラムを用意しています。
修士論文は、実践的な課題を対象とした研究成果をまとめて作成するように指導を行います。
社会人を受け入れる実務者教育コース
本専攻は企業等における実務経験者を社会人学生として受け入れ、食品安全・品質管理専門家として体系的な学習をする機会を提供する、実務者教育の大学院コースです。そのため、社会人の通学に便宜を図り、(a)授業を平日の夜間および土曜日の昼間に開講する (b)すべての科目を2週間または1ヶ月程度で完結する集中授業方式にします。これにより短期間の継続受講による単位取得を可能とするなど、特別の配慮が工夫されています。
※ 社会人学生に限定したコースではありませんので、学部からの進学者も歓迎です。
※ 進学相談は随時受け付けていますので、専任教員にご連絡ください。
※ 遠隔地の方は、履修方法や履修期間(例.2年以上をかけ修了要件を満たす)についてもご相談ください。
理系も文系も受け入れます
本専攻は、大学等で生物学・化学・工学等の理系を履修した方および経営学・経済学・法学等の文系を履修した方の食品流通安全管理者としてのステップアップコースです。社会人においては、小論文と面接により意欲と能力を判断して入学者選抜を行ないます。また、カリキュラムにおいては、学生の履歴・自己開発プランを考慮して、適宜代替科目を設定し授業内容の個人最適化を行ないます。
人材育成モデル
HACCP管理者コースについて
近年、消費者の食品安全への意識の高まりにより、食品の安全はフードサプライチェーン全体で取り組むべき課題となっています。
なかでも、食品製造業はもとより、農業、畜産業、水産養殖業、さらには食糧卸売業、
飲食料品小売業などにもHACCPの概念を含んだGAP(適正農業規範)の導入が進められており、
HACCP方式の衛生管理は不可欠となっています。
本コースは、HACCP方式による衛生管理者として必須の知識を付与する目的で開設するものです。 本コースの修了認定を受けると他の認定団体が認定するHACCP管理者と同等の資格を持つことになります。
本コースの修了者には「HACCP管理者コース」の修了を認定し、修了証を授与します。なお、本コースの認定には、規定の科目の単位取得が必要となります。
食品ロジスティクス実務家養成コースについて
食品への安全意識の高まりは、食品生産だけでなく流通段階にも影響を与えています。
在庫を減らし、環境に負荷をかけないロジスティクスの高度化・効率化は、企業競争力の重要な経営課題となってきています。
本コースは、ロジスティクスに関する基礎知識を体系的に学習し、ロジスティクスに関する実務能力の醸成を目的としています。
本コースの修了は、わが国におけるロジスティクス啓発・人材育成機関である社団法人日本ロジスティクス協会が実施する「ロジスティクス基礎講座」の
受講修了と同等とみなされ、更に同協会実施の「物流技術管理者スクーリング」を修了すれば「物流技術管理士補」が同協会から授与されます。
本コースの修了者には「食品流通ロジスティクス実務家養成コース」の修了を認定し、修了証を授与します。
なお、本コースの認定には、規定の科目の単位取得が必要となります。
国際規格ISO 22000の准審査員の資格取得について
食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO 22000の准審査員の資格を取得できる、IRCAに認定された研修コース(ISO 22000:2018主任審査員トレーニングコース)を開設しています。
<資格取得には、所定の認定機関での審査・認定が必要です>資格取得のためには、本コースの履修に加えて、一定の業務経験を有することや、試験合格等、IRCAの条件を満たすことが必要です。資格取得後は、食品安全の専門家として活躍することが期待されます。