REPORT留学生リポート

ショートタームプログラム(STP)

STP体験記(上海海洋大学 R6.7-8)

2025.03.06

海洋生命科学部 4年 K.A.

STP応募の理由

海外の異文化への興味から留学に行きたいと長らく思っていました。OEPに参加しIJP(上海海洋大学)への参加も検討していて、先方の大学の設備など雰囲気をつかみたいと考えていたことが大きな理由です。

オンライン講義について

すべて英語で、自分と研究分野と近い内容もそれ以外も満遍なく授業を受けられます。質疑応答の時間があったり、メールを公開して質問を送ってとおっしゃる先生がいらっしゃったりととても学べることが多かったです。各分野の専門の先生の授業を受けられることへの喜びと同時に、日常会話の何倍も早い英語での説明を聞き取ることの難しさを感じました。

上海海洋大学での対面プログラム(フィールドトリップ)について

STP2024_KA_3.jpeg研究内容の説明を受けたり、研究設備を見学したりするだけでなく、学食を食べたり広い大学内の移動のためにレンタル自転車を借りたりして、上海海洋大学での生活を知ることが出来ました。また、博物館訪問、植物園でのザリガニ釣りや桃狩り、乳製品工場・浄水場、歌や編み物の文化体験、上海都市部の観光など、上海海洋大学に関わらない体験で上海自体についてより深く知り楽しむことが出来ました。

他大学からの学生との交流について

今回のプログラムでは、全大学からのメンバーをバランスよく組み合わせた行動班が定められていました。上海海洋大学、・韓国海洋大学校、カセサート大学(タイ)、チュラロンコン大学(タイ)、マラヤ大学(マレーシア)から来ている学生と交流しました。やはり皆英語を第二言語として使っているため、同校からの学生とは母国語で話し、他校からの学生とは英語で話すという不思議な環境でした。英語につまったり、翻訳アプリで調べたりしている間も、その苦労がお互いに分かるので、自然と「こういうこと?」と聞いたり、待ったりできたので、英語の上達にとても良い環境だと思いました。私は今回の旅が初めての海外渡航だったので、上海自体も他校生徒の母国についてもなにも知らないので、「あなたの国ではどう?」ということを話したり、母国語を教え合ったりする時間も新しい発見が多く有意義なものでした。

参加した後で意識が変わったこと(留学に対する印象、訪問先に対する印象など)

留学に対して興味がありつつも、海外旅行もしたことがなく英会話も自信がなかったので、不安を感じていました。ですが、今回の旅で、英語を上手く話せなくても、ジェスチャーでなんとか伝えられたり、言いたいことをまとめるまで待ってもらえたりするということを知り、私でもなんとかできるという安心に繋がりました。また、ボキャブラリーやよく使う語句の勉強や簡単な表現への言い換え練習の重要性を改めて感じました。また伝えたいことを伝えられる形でいいから伝えること、伝えたい話したいと思う気持ち自体がとても大事だと学びました。
上海及び上海海洋大学については、やはり紙を水に流せないトイレと物価の違いが衝撃的でした。日本に来る外国人の方が日本の衛生環境を誉めることが多いように、改めて日本の衛生管理の素晴らしさを感じました。STP2024_KA_1.jpegまた、物価について、学校内に多く存在するローソンでは中国のお菓子などが10元(200円)で3つくらい買えますし、学食内にある飲み物屋さんのタピオカはラージレギュラーサイズで140円ですし、学食も200円で食べきれない量が出てきます。ただし、ハーゲンダッツのアイスが800円程度だったり、都市部の繁華街での高級料理店での食事が4000円程度だったりするため、贅沢品と日常品の価格の差は大きいです。キャッシュレス決済が広く普及していて、たいていのものはWechatpayかAlipay(日本のLINEPayやPayPayのようなもの)で買えるのが便利でした。地下鉄もそういった決済サービスが利用できますが、地下鉄駅内の警察犬の警備や、空港検疫レベルの手荷物検査の方が印象的でした。夏の上海はとても暑く上海海洋大学は品川キャンパスの10倍ほど広いため、レンタルサイクルを借りて移動する人が多いです。また、学部学科も幅広く、水産・食品系に中心的に力を入れている学校ではありますが、日本語学科もあるそうです。夏季休業期間だったので、本格的に研究している姿は見ることができませんでしたが、研究室に来ている方がちらほら見受けられて真面目な方が多いのだろうという印象を受けました。
STP2024_KA_2.jpeg今回の旅で上海海洋大学や上海での生活について知り今後の留学のイメージを深めると共に、英語でのコミュニケーションへのハードルを無くし、むしろ楽しむことが出来ました。最終日に泣いてしまうほど絆を深められた友達がたくさんできたことも良い思い出です。このプログラムについての支援は本当に手厚いので、海外渡航を知るための第一歩として留学に興味がある方におすすめします。

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