ACTIVITY活動報告
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) レジデントシップ終了報告 (応用生命科学専攻 江藤)
私は5月1日(月)~10月31日(木)の6カ月間、計45日にわたって国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の横須賀本部で実施されたレジデントシップに参加しました。
主な業務内容は、航空写真から藻場を自動検出するシステムの開発でした。深層学習モデルを用いたセグメンテーションによって航空写真から藻場を抽出し、その評価を行う一連のシステムの開発を行いました。これまで藻場の自動検出についてはpix2pixでの実績がありましたが、それに加えてその他の様々な深層学習モデルによる検出を試みました。また、藻場検出タスクを自動化するにあたり、グループ内で全員が利用できるようにするための環境整備として、データの前処理から学習、精度評価までを一つのパッケージとして一元化し、マニュアルと共に利用環境を整えました。その他、新たに導入した解析用コンピュータの立ち上げや業務関連のシンポジウムへの参加、藻場検出モデルのwebアプリケーション開発、ROVデータからの生物検出、施設見学など、多岐にわたる活動の機会をご提供いただきました。
今回のレジデントシップを通して、セグメンテーションなど様々な機械学習に関するスキルを磨くことができましたが、それに加えて、グループで仕事を遂行するという経験も積むことができたと感じています。これまで自身の研究では主に自分一人で運営することがほとんどであり、チームワークをする機会がほとんど無かったため、この経験は非常に有意義なものであったと感じています。また、機械学習のみならず、これまで開発経験の無かったwebアプリケーションや利用経験の無かったDockerを含め、開発全般に関する様々なスキルや経験を習得できたと考えています。
全6か月の期間の中で、非常に濃密で有意義な経験が出来たと感じております。改めまして、この場を借りて今回のレジデントシップでお世話になったJAMSTECの皆様に感謝申し上げます。
応用生命科学専攻D1 江藤 暁