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博士課程
企業型プロジェクト インターンシップ

企業型プロジェクト(合同セミナー)

開講対象課程 博士後期課程

本科目では、「アイディアを事業化する」トレーニングを通して、研究開発における経営者の目線を学び、博士後期課程大学院生が卒業後に、広く社会で活躍するためのスキル向上を目指します。

どこの企業でも、経営者の目線で考えられる視点を持っている人は、大活躍しています。「どうせ使われている身だから」とか、「仕事ってただ大変なものだよ」というふうな使われる側の目線を持っていると、成功しません。経営者の目線とは、上からの目線というのではなく、「世の中に役に立ちたい」「世の中の問題に注目して、それをビジネスにしたい」というのが、経営者の目線です。

背 景

わが国を国際競争力のある人材立国として発展させるためには、深い専門性と幅広い応用力を併せ持つ人材の養成が求められています。そこで、大学院博士課程の整備が行われ博士課程の学生定員が増加されてきました。しかしながら、教育現場では従来からの研究論文作成を中心とした徒弟制度的な教育プログラムにより研究・技術者の育成を行ってきたため、学生は、少数の教員の下で自分の論文を仕上げるために必要最小限の分野での最先端科学・技術の取得に関心を集中し、卒業後に広く社会で活躍するための準備が出来ない状況にありました。

このような教育の下で、博士課程卒業生は大学等での教員・研究者の職を求めるのが自然の成り行きですが、近年、大学や公的研究機関等での若手職員のポストが減少し、卒業後の進路が閉ざされている状況です。そこで、本来の国の施策に従い、産業界等広く社会で活躍する場を卒業生が選択することが求められていますが、ミスマッチによる困難な状況が生まれています。

授業内容

企業型プロジェクトでは大学院学生がアイデアを選択し、それを製品あるいはサービス(新規商品)として創りだす試みを行い、その過程において社会ニーズの調査力、アイディアの独創性、柔軟性、商品化の実現性などについて起業コンサルタント等の専門家による指導を受けます。これにより、企業で活躍するためのスキル向上を目指します。

具体的には:

Step1. 大学院学生が新規商品(製品・サービス)のアイディア(アウトライン)を提出する。
Step2. アドバイザー(経営コンサルタント)が個別に助言を行う。
Step3. 大学院学生による新規商品開発の公開発表会を行う。(一人20分程度)
Step4. 上記各ステップを総括したレポートを提出する。

代替科目

企業型プロジェクトは必修科目である「合同セミナー」の代替科目(場合によっては一部のみ)とすることができます。

授業カレンダー / 授業の進め方

授業カレンダー

毎年、後期に開講します。詳細は、教務課大学院係にご照会ください。 年度によって変更しますが、平均的なスケジュールは以下の通りです。
9月下旬または10月上旬 企業型プロジェクト説明会 12月初旬 第4回 講義と演習
10月中旬 第1回 講義と演習 1月初旬 第5回 講義と演習
10月下旬 第2回 講義と演習 1月下旬または2月初旬 最終発表会
11月中旬 第3回 講義と演習 2月下旬 最終報告書提出

授業の進め方

11月/初 目的:企業型プロジェクトの目的と進め方の説明
進め方:レクチャー、自己紹介
・講座の目的を理解している
・今後の進め方が分かり、何をすべきかが分かる
・個人的興味・関心を持ち、取組みに時間を割く気になる
問題意識定義シート(仮)
11月/中 目的:選定課題妥当性の検証
進め方:発表、ワークショップ
・問題意識とその妥当性検証のための視点を理解する
・当初問題意識のレベルアップに何をするか分かる
・問題意識を企業の世界に持ち込む際に心がけること(総論)が分かる
問題意識定義シート(仮)

(再度実行)

検討必要項目一覧
12月/初 目的:現実性のあるプランを作成する
進め方:レクチャー、ワークショップ
・問題意識を実際に商品・サービスにするために何が必要かがわかる
・プラン現実化に必要な情報の集め方が分かる
・集めた情報のまとめ方が分かる
商品/サービス定義書(仮)
12月or1月 目的:企業における商品・サービス開発事例の理解
進め方:レクチャー(ゲスト)、ワークショップ
・企業における業務の緻密さや、事業性確認のバーの高さを知る
・大学での研究と社会(企業)でのニーズや補完関係を理解する
商品/サービス定義書(仮)
1月/下 目的:企業型プロジェクトの目的達成の確認
進め方:ワークショップ
・商品/サービス定義書の完成
・講座の要件達成の確認(学んだこと)・振り返りの実施
報告書
(4週間以内提出)

指導スタッフ

企業型プロジェクトの授業は、企業再生などを手がける会社のビジネスコンサルタントが講師になって直接指導にあたります。

太田信之氏:バレオコンジャパン パートナー・日本代表

国際基督教大学教養学部社会科学科卒、同大大学院行政学研究科行政学修士 英国London School of Economics and Political Science 産業関係学科リサーチ フェロー、ソニー(株)にて、ヨーロッパのオーディオ製品マーケティングと営業を経て、ソニーイタリアに出向し、マーケティングおよび完成商品購買マネージャとして約700億円コンシューマー製品を一任される。外資系コンサルティング会社およびGE(ゼネラルエレクトリック)にてM&A、その後の事業統合に携わり、統合後のマーケティング、営業、オペレーション全般の改革を担当し、成果を上げる。

戦略系のジェミニコンサルティングジャパン(現ブーズアンドカンパニー)を経て、(株)ジェネックスパートナーズを設立(取締役)し、同社にて企業再生部門の責任者を務める。同社ではターンアラウンドマネジャーとして、企業の成長、再成長の潜在力を評価し、実際に不採算企業、事業の収益改善に多くの実績を残す。戦略、事業再生および組織改革のプロフェッショナル。

杉浦達雄氏:パッションジャパン(株) 代表取締役

同志社大学文学部哲学及倫理学専攻卒。 日商岩井(株)鉄鋼部門、中国人民大学留学を経て、同社にてリサイクルチームを立ち上げ。 企業再生コンサルティングファーム プラウドフットジャパン(株)にて、ターンアラウンドマネジャーとして 再生企業の経営変革を実現。 その後同社を退社し、仏門に入り得度。

現在は僧籍を持ちながら『偉大なる経営者・人物をプロデュースする』という志を持ち、吾の開放をテーマにプライベートコンサルタントとして組織と人物の変革と成長を支援。

企業型プロジェクト最終発表会

2008年度企業型プロジェクト最終発表会

企業型プロジェクト授業の最終発表会が2009年2月2日に楽水会館2階特別会議室にて開催されました。

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2009年度企業型プロジェクト最終発表会

2009年度の最終発表会は2010年2月5に開催されました。