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お知らせ

2008年11月08日
食品流通安全管理ケース演習U(11月14日開始)の受講生へお知らせ

 食品流通安全管理専攻の学生、および、他専攻の学生で「広域コース」を選択する学生で、
ケース演習Uを履修する者は、下記の指示に従うこと。

2008/11/15 11月21日(金)の講義に関する情報を追加しました。(このページの末尾部分です)
2009/2/18 教材へのリンクを解除しました


<食品流通安全管理ケース演習U> 担当:濱田奈保子・渡辺尚彦

両日とも、本学で作成した教育ケースを用いて討論授業(ケースメソッド授業)を行います。事前に配布されたケースをよく読んで設問に対する自身の考え方を事前準備ノート(各ケースごとに、A4判で1枚ないし2枚程度)に書いて授業に臨んでください。考え方は無理に纏めなくとも結構です。当日、他の参加者の発言によって問題を深く考えることができることも期待されるからです。準備ノートはコピーして2部用意し、1部は授業当日のはじめに提出し、残りの1部は、他人の注目すべき意見や自分の意見の修正点等を記して授業当日の最後に提出してください。

資料:「食品流通安全管理ケース演習II 2008の予定と設問」(PDF116KBダウンロード)


11月14日&15日 授業スケジュール(予定)
■11月14日(金)  使用ケース:「雪印乳業株式会社 F 大樹工場」

18:00-18:30 レクチャー
18:30-19:15 グループ討論
19:25-21:00 クラス討論

■11月15日(土) 公開授業
     使用ケース:「BSE問題A(超悲観論と超楽観論)」、
             「BSE問題B(BSE検査は調査のためか安全のためか」

10:00-10:30 レクチャー BSE問題
10:30-11:15 グループ討論 「BSE問題A」(設問1&2)
11:20-12:20 クラス討論 「BSE問題A」(設問1&2)
12:20-13:20 昼食
13:20-14:20 グループ討論 「BSE問題A」(設問3&4)
14:20-15:20 クラス討論  「BSE問題A」(設問3&4)
15:30-16:20 グループ討論 「BSE問題B」
16:20-17:00 クラス討論  「BSE問題B」
17:00-17:10 締めくくり

11月14日(金) 「雪印乳業株式会社 F 大樹工場」 の設問は以下のとおりです。

■設問1
停電事故によって800リットルのライン乳が高温に放置されて乳製品として劣化したあるいは毒素が発生しているかもしれないという事態になったとき、あなたが大樹工場の製造課長だったら、どのような措置を工場長に進言しますか?停電のマニュアルは無かったとします。

■設問2
病院勤務の看護師にとって、「マニュアルは命だ」と聞かされたことがあります。乳業工場で停電時のマニュアルを作るとすると、マニュアルには何が書かれていなくてはならないでしょうか?


11月15日(土)  「BSE問題A(超悲観論と超楽観論)」 の設問は以下のとおりです。

■設問1
リスクの古典的な定義は、「生命の安全や健康、資産や環境に、危険や傷害など望ましくない事象を発生させる確率、ないし期待損失」である。最も一般的な定義は、上に述べた確率と、発生した損失や障害の大きさの積で表現する。
BSEおよびvCJDはとても怖い病気なので恐れられているが、どういう点がリスクとして大きいのか? 居酒屋で馬刺しを食べて病原性大腸菌O157による食中毒にかかるリスクと比較して整理せよ。

■設問2
BSE罹患牛に由来する異常プリオンによってvCJDに感染しないようにするにはどんな手段があるか?

■設問3
英国では16万頭のBSE罹患牛をだし、100人を超す死者を出したために国民はBSEにとても敏感になっていると思われる。ところが、日本はBSEの1頭目が発見された時点で社会的にパニックに陥り、科学的判断ではなく政治判断で、英国でも採用されていない全頭検査体制を敷いた(2001年10月)。その後、全頭検査の解除を食品安全委員会の答申にもとづいて決めた(2005年3月)のだが、自治体の費用で全頭検査が続けられている。なぜ日本では全頭検査が必要だと消費者(マスコミが代弁)は判断するのだろうか?

■設問4
米国では、肉骨粉の使用規制や危険部位の除去が不徹底であるとか、BSE検査される牛の数が少ないなどの点から、欧州や日本よりもBSEに対する対策がゆるいと思われている。日本では消費者の70%が危険なのでアメリカ産牛肉を食べるのは控えると答えている。しかし、米国では牛肉は好んで食べられている。韓国でも骨付きの牛肉料理が食べられている。それでは、米国産牛肉を食べるとどのくらい危険なのだろうか?
オーストラリアやニュージーランド、更に、韓国、タイ、中国でも、BSE罹患牛が見つかっていない。これらの国の牛肉は安全とみなして良いのだろうか?これらの国ではBSE検査されている牛の頭数は欧州や日本よりずっと少ないのに。


11月15日(土)  「BSE問題B(BSE検査は調査のためか安全のためか」の設問は以下のとおりです。

■設問1 
90%検査、つまり日本に輸出される年間100万頭の90%である90万頭が検査を受ける場合は表の各欄の数字はどうなるのか、計算してください。

■設問2
リスクゼロを求めてはいけない。そのリスクをゼロにしようとすると別のリスクが大きくなるからである。従って、バランスの取れたリスク対策が必要である、というのが正論なのですが、毎年10頭のBSE牛が日本の市場に出回ることをあなたは受容できますか?また、受容すべきだとして他人を説得できますか?


■11月21日(金)       2008/11/15追加

下記のケースと参考資料をダウンロードし、予習してきてください。
ケース教材内に記載された設問1,2 についてA4、1枚にご自分の意見をまとめてきてください。
(2枚作成し,内,1枚は授業前に提出.1枚は授業の討論のメモを追記し,授業後提出)。

ケース:「食品異物混入事件は食品テロといえるか?〜最近の薬物混入による中毒事故から考える〜」 
        PDF447KB
参考資料: 「メラミン等による健康影響について」 PDF343KB

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