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授業内容

流通論

ロジスティクス総論

近年、企業活動における一機能である「物流」を、より広い「サプライチェーンのモノの流れ」と捉え「ロジスティクス」と呼ばれるようになった。そして、産 業界ではロジスティクスの効率化を企業競争力強化として緊要の経営戦略と位置づけるようになってきた。この講座では、ロジスティクス動向を学び、ロジス ティクスを経営課題として捉える視点を醸成する。

食品流通論

食品流通における卸、小売の安全管理は業態・企業によって取組みが大きく違っている。しかし、何らかの対応をしなければフードシステムの流れから外されてしまうだろう。そうした危機感は業界共通の認識になっている。流通業界は温度帯別流通のシステム化が進んでいるが、実際の流通現場ではどのような品質管理が行われているのか。川上の産地・メーカーから川下のエンドユーザーに至るコールドチェーン全体の概観を行い、そのなかで各段階における品質管理の実態と課題を検証する。また、卸、小売の企業幹部を招き実際の取組み、方針を聞く。講義の計画は次のとおり。
1. 品質管理の目的〜原材料の安全、商品価値の創造と維持、事故防止
2. フードシステム上の品質管理の課題〜産地、メーカー、流通、小売
3. 消費者の求める安全と品質、価格〜「消費者ニーズ」の考え方。
4. 卸における品質管理の取組み
5. 小売における品質管理の取組み

食品ロジスティクスの実際

近年、食品流通業界でもロジスティクスを緊要の経営課題と捉えるようになってきた。酒類・加工食品大手企業でもロジスティクスという組織を持つ企業が大半となって来ている。この講座では、具体的なロジスティクス成功企業例から、変革の激しい食品業界におけるロジスティクスの実践とその成功のポイントを学習する。

食品トレーサビリティ論

近年急速に拡大した消費者の「食の安全・安心」ニーズと、導入支援政策によって、トレーサビリティ・システムを導入する企業/組織が増えている。しかし、 一過性の取り組みで終った例も多く、トレーサビリティが社会システムとして普及・定着するかどうかは、まだ誰にも判らない。本科目では、専門領域の異なる 3名の教員が、「水産物トレーサビリティ」、「ISO22000」、「トレーサビリティと情報」といったテーマで、オムニバス方式で授業を行う。トレーサ ビリティを理解・分析する多様な視点を培うために、具体的なケースをもとにした討論重視の授業となる。

食料国際流通論

グローバル化があらゆる面で実現しつつあるなかで、ひとつの地域で起きた鳥インフルエンザや狂牛病等が、たちまち時空を超えた広がりをみせる。食品流通におけるグローバル化はこうした安全・安心の課題や環境問題を含めてさまざまな課題を抱えつつ、一方ではなお飢餓を克服しきれていないという人類共存の根幹にも直面している。
本講義では「世界のなかの日本」を「食」の側面から切り取ることで、現在の日本における産地から消費者までの食品流通の課題を検証する。講義の計画は次のとおり。
1. 人口問題と食糧生産〜人口増の抑制と食糧増産はどこまで可能か
2. 食料安全保障の考え方と実態〜食料不足の時代と飽食の時代  
3. 規制緩和〜規制緩和による流通の発展と食の安全
4. 日本漁業の特質と将来〜200カイリ法と資源管理型漁業、水産基本法
5. 日本農業の特質と将来〜食糧・農業・農村基本計画と農業法人化

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