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【開催案内】第10回 海洋AI学生勉強会Plus (2023.3.8)

NEWS2023.03.03

『海洋AI学生勉強会plus』は、本卓越大学院プログラムに関連する学生や産業界・研究機関の方のためのオープンな勉強会です。ご興味のある方は是非ご参加ください。

第10回 2023年38日(水)10:00~11:35
参加登録フォーム

東京海洋大学品川キャンパス2号館100A教室およびZOOM遠隔のハイブリッド開催

変則的な場所と時間になりますが、卓越大学院プログラムM2の学生3名の発表を予定しています。会場とオンラインのどちらから参加されても構いませんが、会場に参加される場合も事前登録はお願いいたします
品川キャンパスアクセスマップ

講演時間:10:05~10:35
講演者:川邉春佳氏(東京海洋大学M2
タイトル:反射法地震探査における減衰率計算手法の高精度化に関する研究
アブストラクト:反射法地震探査とは、振源から発振した音が境界面で反射したところを記録し地層の断面図を作成する手法であり、資源探査などに用いられる。しかし、重要な地質構造である断層は反射面がずれた部分として観測されるため、成層構造が発達していない場所では観測が困難であった。そこで、所属研究室では、反射面に関わらず断層観測が期待できる解析手法として減衰率計算手法の研究を行ってきた。減衰率の計算はデータを分割した時間ウィンドウごとに行うが、分割方法によって精度に大きな影響があるため、適切な時間ウィンドウ決定方法を開発する必要がある。本研究では、ニューラルネットワークを用いて時間ウィンドウ決定方法の開発を行った。

講演時間:10:35~11:0
講演者:松本龍介東京海洋大学M2
タイトル:ルマエビ Penaeus japonicus のオレンジエビ症候群における診断法開発に関する研究
アブストラクト:近年、我が国のクルマエビ養殖場で新規の現象が確認された。その現象では、生きたままクルマエビの体液を含む全身がオレンジ色を呈するようになり、その中には斃死するものも確認された。養殖業者がそのようなクルマエビをオレンジエビと呼んでいることから、我々はこの現象をオレンジエビ症候群と名付けた。本研究ではオレンジエビ症候群の診断法の確立を目的として、AIを使った画像診断およびメタトランスクリプトーム解析によるオレンジエビ症候群特異配列の探索を行った。

講演時間:11:05~11:3
講演者:中村翼氏(東京海洋大学M2
タイトル:漁場のカキ養殖適正に関する分析ーMask R-CNN を用いた植物プランクトンの検出を中心にー
アブストラクト:漁場のカキ養殖適正を分析することを目的とした、顕微鏡画像におけるカキの飼料となる植物プランクトン抽出のための深層学習フレームワークを提案する。このフレームワークは、1)  Mask R-CNN を用いた、植物プランクトンの検出、セグメンテーション、クラス分類、2) open cv を用いた、検出されたカキの飼料となる植物プランクトンの面積計算、から成り立つ。物体検出とセグメンテーションの精度を向上させるため、backbone のサブネットワークを変え、精度を比較し、最も性能の良いものを用いた。このフレームワークで三重県鳥羽市浦村のカキ養殖魚場のカキ養殖適正を分析したところ、従来の方法の評価とは異なる結果を得た。

開催方法:対面もしくはZOOM
参加費用:無料

  • 海洋AI学生勉強会Plusの趣旨
    学生の勉強会の場である「海洋AI学生勉強会」の発展形として、試行錯誤段階における気楽な発表および意見交換の場という位置づけは維持しつつ、関連する産業界や研究機関の研究者・開発者の方にもオープンに参加していただき、より活発な交流の機会の場を設けるものです。

  • 参加資格
    海洋産業やAIに関わる学生、エンジニア、研究者であって、積極的に質疑応答に参加する意思のある方。ただし、上記趣旨にあるように、発表が試行錯誤段階のものであるかもしれないことを理解した上で前向きな意見交換が可能であること。

  • 詳細はこちらをご覧ください
    海洋AI学生勉強会Plusサイトhttps://sites.google.com/view/marine-ai-plus/

  • 関連リンク
    掲載ページ(学生支援>学生サポート)
    https://www.g2.kaiyodai.ac.jp/marine-ai/support/