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REPORT

留学生リポート

2026.03.09
TUMSAT M2 (2026年1月~2月)

METIS インターンシッププログラム活動報告書

派遣先:Nofima(ノルウェー食品・漁業・水産養殖研究所)・Stavanger大学

派遣期間:2026年1月~2月

大学院 食機能保全科学 博士前期2年 C.T.

 私はNofima(ノルウェー食品・漁業・水産養殖研究所)にて約5週間のインターンシップを経験しました。Nofimaは半官半民の研究機関であり、ノルウェー国内に複数の拠点を有します。私が派遣されたのはスタヴァンゲルという町にある研究所です。以下では、ノルウェーでの研究や生活について共有したいと思います。

<研究>

 研究所は9時から15時までがコアタイムでしたが、実際には8時ごろに到着し、30分から1時間ほどの研究員の方とのコーヒーブレイク後に業務を開始し、16時前に帰宅するというタイムスケジュールでした。福利厚生の一環として、コーヒーやカフェラテ、ホットチョコレートなどを無料で飲むことが出来ます。

 Nofimaではまず、実験を始める前にLab safety courseの受講が必要でした。指定危険薬品を取り扱う場合に記録及び報告を行い、数十年間は実験者が発症した病状との関連について調べられるようなシステムが構築されています。また、コアタイム外に実験を行う場合、安否確認のため必ずsupervisorに報告する必要があるなど、日本と比べてかなり厳密に研究者の安全に配慮されている点が印象的でした。

 今回の派遣では、Nofimaで行われているマグロの品質に関する研究プロジェクトの一部に携わりました。具体的にはsupervisorと共に実験フローを考え、実行、結果について議論して再度次の実験について考えるというサイクルで行っていました。日本でも行ったことのない実験だったため、初めは少し手間取りましたが、同じプロジェクトを担当していたStavanger大学の学生にも助けてもらいながらなんとか研究を進めることが出来ました。supervisorとは、Teamsを使いながら実験のフローや結果を共有し、お互いが研究所に不在の場合でもオンライン上でディスカッションできる体制をとっていました。紙で共有するよりも、Teamsを使うことで1つ1つの実験操作や計算式など細かい点まで共有しやすかったことが研究を円滑にしたポイントであると感じました。

<生活>

 私はStavanger 中心にあるCentral Guest House-Bedroom with en suite Bathroomというゲストハウスに宿泊していました。宿を選ぶ上で気を付けたポイントは、研究所やスーパーなどへのアクセスの良さとシャワートイレが個室についていることでした。研究所ヘはバスで20分ほど、30日間のバスチケットは7千円ほどで購入できました。シャワートイレが共有の宿だと価格が低くはなりますが、実際に5週間過ごすうえで安全面や衛生面上のストレスになると考え、譲りたくないポイントとして決めていました。私が宿泊したゲストハウスでは、バスタオルやシーツは好きな時に自分で取り替えて、指定の場所に置いておくと洗濯をしてくれます。また、洗濯機や乾燥機は夜間を除き、自由に使えたため、週1回程度は洗濯をしていました。キッチンは共有でしたが定期的に(1-2日に1回程度?)清掃を行っていただけていたようなので清潔に保たれ、使いやすかったです。自室には小さな冷蔵庫があり、共有部には冷凍庫もありました。長期宿泊割引を適応して頂き、最終的には34日間の宿泊で19万円ほどでした。

 食事についてはやはり外食は高かったため、朝夜は自炊をして昼は研究所の食堂で食べていました。渡航前からノルウェーの食事事情は調べていたため、日本からお米やそうめんなどを持って行きました。また、スーパーで売られている食材は、日本と比べて特段高いといった印象はなく、5週間の滞在中のスーパーでの買い物は1万3千円ほどで済みました。逆にノルウェーで売られているフルーツや、トマトなど一部の野菜、乳製品は日本よりも安く、様々な食材を試すことが出来ました。

<その他>

 研究所での1日の活動が終わった後は、研究員の方が飼育している馬の世話や散歩を一緒にしたり、Stavanger大学の学生に誘っていただいた留学生交流イベントや理系女子イベントに参加したりしました。渡航前は、1人で派遣されることや日照時間が短く寒い気候であることから、ホームシックになってしまうのではと少し心配でしたが、そんな心配をする余裕がないくらい忙しく、ノルウェーの方は優しく接してくれました。また、海外で油断は禁物でありますが、ノルウェーの中でもStavanger は治安が良く、人が優しく、人との距離感も日本人と似ているため、留学にはとても良い場所であると感じました。

<感想>

 今回のインターンシップで得た一番の成果は、海洋大で学んだことへの自信だと思っています。それは知識だけでなく、研究活動の中で身に着けた実験や結果の考え方、自分の意見を相手に伝える力です、このような海洋大で得た力が、Nofimaでの研究活動に活かせたことが私にとって大きな自信となりました。一方で英語をもっとスムーズに話せれば...となる場面も多々あったので、今後さらに力を入れて勉強を続けたいと思っています。将来的に自分がどのような環境で研究を続けるかはまだわかりませんが、今回の派遣で感じ、学んだことを忘れずに、世界で活躍したいと考えています。

実験をしている様子_高松千華.jpeg

実験をしている様子です。

お世話をしていた馬との写真_高松千華.jpeg

お世話をしている馬との写真です。

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研究所のランチです。とても美味しかったです。

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帰国前に研究員の方やStavanger大学の学生が集まってご飯会を開いてくれました。