NEWSニュース

平成28年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」『 「日中韓版エラスムス」を基礎とした海洋における国際協働教育プログラム(OQEANOUSプログラム) 』に対するモニタリング+の現地訪問調査について

news 2018.12.21

『「日中韓版エラスムス」を基礎とした海洋における国際協働教育プログラム』(通称「OQEANOUS」*)は、平成30年12月11日に上海海洋大学において、日中韓質保証機関協議会**が行うモニタリング活動の一環として、「キャンパス・アジア」共同モニタリング部会の委員による現地訪問調査を受けました。

これはモニタリング+と呼ばれ、「キャンパス・アジア」構想の下、日中韓3か国政府の共同審査を経て採択されたプログラム(日本側では「大学の世界展開力強化事業」平成28年度に採択された9プログラム)に対して、次の3点を目的として実施されるものです。

・国際的な教育プログラムの質保証を試行すること

・教育の質の観点から優良事例を抽出し、それらを国内外に広く発信していくこと

・日中韓の質保証機関向けの、国際連携を伴う教育の質保証に関する共同ガイドラインを作成すること

高等教育の国際化や国際共同教育プログラムの知見を有する日中韓の学識経験者・有識者及び質保証機関関係者等からなる「キャンパス・アジア」共同モニタリング部会の委員が、事業担当機関が英語で作成した自己評価書の書面調査と現地訪問調査の結果をもとに実施します。

今回は、「キャンパス・アジア」共同モニタリング部会の委員として、Shiming Fan北京大学国際関係学院副院長、Yan Luo精華大学教育研究院准教授、Ping Yan中国人民大学准教授及びShuo Wang中国教育部高等教育評価センター課長が、その他日本の質保証機関からのオブザーバー2名とともに、上海海洋大学を訪問されました。また本事業の担当機関側として、本学から本事業推進責任者である東海 正副学長(国際担当)、舞田 正志大学院海洋科学技術研究科副研究科長ほか2名の職員、韓国海洋大学校からHuh Cheol教授、上海海洋大学からYudong Cheng学長、Jiale Li副学長、Xichang Wang研究科長、Junsheng Zhong 国際交流所長、Xianyi Wang財務所長そのほか14名の教職員が参加して対応しました。

 現地訪問調査では、まず上海海洋大学のYudong Cheng学長による挨拶とこれまでの大学間の連携の紹介の後、Xichang Wang研究科長から本事業のプログラム内容についての説明がありました。そのほか、部会の委員による留学生関連の施設や留学生寮の視察、ならびに3大学の事業責任者や関連教職員及びプログラム参加学生へのインタビューが行われました。

 部会の委員からは、本事業の計画及び実施効果について高く評価するというコメントをいただくとともに、本プログラム内容の各大学内の学生、教職員への周知及び本プログラムに参加する学生と指導教員へのサポートによりいっそう力をいれるべきである等、本プログラムが今後より良いプログラムになるよう、様々な助言をいただきました。

* OQEANOUS =オケアヌス、Oversea Quality-assured Education in Asian Nations for Ocean University Studentsの略。オケアヌスOceanusとはギリシャ神話に登場する海神。

**日中韓質保証機関協議会 3か国の質保証機関(日本:大学評価・学位授与機構(現在、大学改革支援・学位授与機構)、中国:中国教育部高等教育教学評価センター、韓国:韓国大学教育協議会)を構成メンバーとして2010年3月に発足した。

★1 IMG_0536.JPG

モニタリングの様子

★2 IMG_0578.JPG       

部会委員と意見を交わす東海理事

★3 Professor Interview2.JPG

上海海洋大学関連教員へのインタビュー

★4 Student Interview.JPG     

OQEANOUS参加学生へのインタビュー