REPORT留学生リポート

OQEANOUS-DDP 体験記(上海海洋大学 H31.4-R1.1)

DDP 2020.02.29

上海海洋大学留学体験談

東京海洋大学大学院 

海洋システム工学専攻1年 加藤 哲

留学の動機

 私が所属している日本の研究室は電子制御を専門とし,海洋ロボットの開発・制御を行っています.一方,留学先の研究室は,機械設計・シミュレーションを専門としています.そのため,お互いの研究室の強みを生かせば,より高度なものづくりが可能になると考え,留学を決意しました.また,私は,将来,海洋開発に携わるエンジニアになり,グローバルに活躍したいと考えています.そのため,同じ工学分野を学んでいる学生とともに研究を行うことが将来に役立つと考えたことも留学を考えた一因です.

今までの海外体験

 昨年の夏に,オケアヌスのサマースクールプログラムに参加し,韓国へ2週間留学しました.これが,初めての海外体験でした.その際に,韓国人,中国人,日本人で4人ほどのグループを作り,テーマを決めて調査し最終日に発表するという機会がありました.私は,英語が得意ではありませんが,何とか話し合い,発表を成功させることができました.この経験が今回の留学に対する壁を

低くしてくれたと感じています.

留学の内容

 上海海洋大学に9か月滞在し,研究室に所属して研究をしながら専門教科と中国語の講義を受講しました.研究については,小型の電動バギーを遠隔操作するためのシステム開発を行いました.同期の中国人と協力して行いました.彼とは専門分野が違うため,私が機械的な部分でわからないところは教えてもらい,彼が分からないところは教えるといった具合に協力して進めていきました.しかし,彼も私も英語が得意ではないため,コミュニケーションには時間がかかりましたが,図などを書いて説明したり,翻訳アプリなどを使うことでかなり細かいところまで内容を伝えることが出来ました.最も苦労したのは,部品の調達でした.オンラインショップで購入するのですが,中国語で検索しなければ見つけられなかったり,日本で使用していたものが販売していなかったりなどがあり,多くの時間と労力を消費しました.しかし, 言語も専門分野も違う学生と同じ目標達成のために努力したことは私にとって貴重な経験になったと思います.

 大学での講義は留学生向けのものを受講しており,中国以外の留学生と交流する機会がありました.また,寮は相部屋でウズベキスタン人と共同生活をしていました.彼らはとても陽気で,道や廊下ですれ違う時に握手をするなど日本人の私にとってはとても新鮮で楽しい毎日でした.