REPORT留学生リポート

上海海洋大学・韓国海洋大学校への海外短期派遣研修(令和元年9月)

短期派遣 2019.10.10

9月15日~9月18日にかけて韓国海洋大学校にて、9月18日~9月22日にかけて上海海洋大学にてOQEANOUS短期派遣2019が行われました。4名の大学院生と4名の学部生が本学より派遣され、両大学の校内や施設見学、研究室訪問等を行いました。

【学生の体験アンケート】

【質問項目】

Q1. 研修内容には満足しましたか?
Q2. 研修より学んだことや感想、要望を自由に記入してください。
Q3. 今後大学院に入学した時に、単位取得と修士論文研究の実施を目的とした上海海洋大学または韓国海洋大学校への1セメスター以上の留学をしてみたいと思いますか?
Q4. 上の質問に回答した理由は何ですか?
Q5. 上海海洋大学または韓国海洋大学校へ留学するときに何か心配なことはありますか?具体的に書いて下さい。
その他  
海洋管理政策学専攻 M1
Q1. 満足
Q2. 中韓両大学とも、私の大学よりも広大なキャンパスと、充実した施設を持っており驚かされました。両大学とも総合大学であり、生徒規模は私の大学の二倍以上ありました。国費で運営される「海」と名の付く大学の重要性は、国が変わっても共通のものだと実感しました。
他大学の凄さを実感したと同時に、私たちの大学の強みも改めて認識できた気がします。私たちの大学は確かに敷地が狭く、カフェテリアの様な娯楽施設もないですが、圧倒的なアクセスの良さ、そして研究にかけられる費用と船舶を所持しているという強みは、どちらの大学にも負けないと思います。そうした恵まれた環境に自分が置かれていることを再認識させてくれた本研修は、現地人との多文化交流も充実しており、とても有意義であったと思います。
Q3. いいえ
Q4.  二つ理由があります。
私は生活を送る上で「食」に一番重きを置きます。現地のごはんもおいしかったですが、やはり日本食が食べられなくなるのは辛いからです。
 二つ目は、私の研究分野は私の国がリーディングカントリーであるからです。
Q5. 特になし。
その他  

食品生産科学科 U3
Q1. 非常に満足
Q2. 全体の活動を通じ、韓国海洋大学校及び上海海洋大学との結びつきの強さを大きく実感しました。もし自分が将来的にOQEANOUSプログラムでどちらかの大学へ留学する際、支援等が十分に整っていて、とても魅力的だと考えました。
 来年度のサマープログラムには是非参加してみたいです。
Q3. はい
Q4. 今回の短期派遣を通じて、上海海洋大学での学習意欲が芽生えたからです。実際にどのような研究をしているのかはわかりませんが、自分の興味ある分野の研究ができるなら十分考えられます。
Q5. 言語です。もちろん英語が通じる人もいましたが、全員が全員そうではありません。中国語の習得は必須条件かと考えます。
その他  

海洋生物資源学科 U4
Q1. 満足
Q2. 今回の短期派遣では韓国海洋大学と上海海洋大学の両方を訪問した。
韓国では、学校の寮の部屋や船舶、研究室や海洋博物館を見学したほか、南浦洞駅周辺を散策したり、甘川文化村を訪れたりと、学校の外に出る機会も多く、まちや暮らしの雰囲気が少しわかったので、良かった。しかし、現地の学生と話したり交流したりするチャンスはほとんどなく、また実際に授業を受けている雰囲気はわからなかった。研究室見学では、自分の研究室と比べて非常に綺麗に整理整頓されていて、刺激を受けた。韓国ではもっと同年代の学生と交流したかった。
上海では、ほとんど学校の中で過ごし、キャンパスライフがどのようなものか感じ取ることができた。学食が3つあるのには驚いた。中国語・国画・武術・ドラゴンボート体験は、どれも楽しく、いい経験になった。研究室見学では、充実した研究施設と、実際に学部生が実習で行うものの見学をした。自分が所属する東京海洋大学の生物資源学科と同じ分野の研究室もいくつかあった。自分が学んできたことを生かして留学できる学校があることを知ることができて良かった。また、どの見学の際にも上海海洋大学の学生が一緒についてきてくれたり、夜はご飯に連れて行ってくれたりと、常に学生と話す機会があったので、とてもいい時間を過ごせたと思う
Q3. いいえ
Q4. 今回の短期派遣を終え、オケアヌスプログラムが、日本・韓国・中国の学生をつなぐ非常にいいチャンスを与えてくれるものだということを実感した。また、日本を離れて海外で暮らしながら学ぶということは、間違いなく貴重な経験になるし、単位も取得できるのはとても魅力的だと思う。さらに中学語の取得にも興味があるとはいえ、半年という時間を使って韓国や上海へ進学するのに決め手となるものがいまのところない。東京海洋大学大学院へ進学しても、留学するのと同様かそれ以上の充実した研究生活を送ることができると考えられる。
Q5.  いざ留学するとなれば心配している暇はないと思うので特にない。どんなサポートが受けられるのかについてはよく知っておきたい。
その他 短い渡航でしたが、留学課やオケアヌス事務所の方をはじめ、多くの方の協力や想いを感じる1週間でした。東京にも上海にも、刺激を与えてくれる新しい友だちができました。ありがとうございました!

海洋生物資源学科 U3
Q1. 非常に満足
Q2. 今回このプログラムに参加した理由が2点ありました。1つは本学の第二外国語の授業で中国語を選択していたため、中国語の学習を深めたいという理由です。もう1つは、同じ海洋大学という名前ではあるものの、国によって研究内容に違いがあるのかを知りたかったためです。今回の研修ではこの2点を理解することができたため、非常に充実した研修になりました。
まず1点目の中国語については、非常に難しいと感じました。今回の中国研修で訪れた上海の郊外では、一般のお店屋で英語が通じず、また中国語は発音がなんとなく合っていてもピンイン(声調)が正確ではないと通じなかったです。中国語の勉強不足を痛感しました。学生は英語が堪能で驚きました。中国海洋大学の学生とコミュニケーションもたくさん取ることができました。学生が中国語を教えてくれましたが、その際も発音については根気良く指導されました。言語の壁は感じましたが、日本でも流行しているスタンドタイプのドリンク屋さんがたくさん並んでおり、共通点も感じました。
第2の理由に挙げた研究内容の違いについてですが、まず日本とは異なり大学院が三年間あることを知りました。韓国海洋大学では海洋工学と海洋科学の2分野があり、特に海洋工学に力を入れているという話でした。東京海洋大学同様に船を所持していました。そのうちのシステムは日本のものであると聞き、日本と韓国のつながりを感じました。韓国海洋大学のキャンパスはとても広く、図書館をはじめカフェや学習スペースが多く設置されていました。学生の学習環境をしっかり整えている印象で、多くの学生が学習や談話に使用していました。中国海洋大学は、専門の内容が複数に分かれており、海に関する総合大学というイメージでした。最先端の機材をそろえた製造施設などもありました。上海海洋大学で学校を案内してくれた男子生徒は、将来東京海洋大学に留学することを目指しているそうで、とてもうれしく思いました。上海海洋大学のキャンパスもとても広かったです。食道は第一食堂と第二食堂があり、二階のフロアがありました。中華料理やスイーツなど様々な種類がありとてもおいしかったです。また学内に研究に使用するカモが放し飼いされていたり、桃の木を栽培していたりととても自然豊かな校舎でした。
 研修中にはそれぞれの街の様子を知る機会もありました。私は韓国も中国も初めての渡航であったため、様々なことが新鮮に感じられました。韓国で訪れたのは釜山でした。韓国の釜山にはナンポドンという日本でいう渋谷のようなショッピング街があります。ここで感じたのは接客方法における日本との違いです。日本の接客は、消極的です。客から店員に声をかけコミュニケーションをとることも多いです。日本人はショッピングの際に店員さんに声をかけられることにプレッシャーを感じ、一人でショッピングを楽しみたいという人が多い印象があります。韓国ではお店に入ると店員さんがぴったりと付き沿って接客しました。また話もうまく、次々と商品を提案してくれるため、最初の方はうまく接することができませんでした。そして、接客の末商品を購入しなくても嫌な顔はしませんでした。日本人がたくさん訪れる観光地であるため、日本語が話せる店員さんがたくさんいました。
中国では、ターンテーブルでの食事が初めての経験でした。テーブルを回す向きなど食事のルールを知ることができました。日本との文化の違いとしては、飲食店での飲料の提供でした。日本ではお冷が提供されますが、中国では甘いお茶か白湯が提供されました。
 今回の研修は、OQEANOUSプログラムについて詳細に知れた点や、プログラムでの留学を前提にして異文化に触れることができました。とても有意義な研修でした。
Q3. はい
Q4. 自分自身が中国の文化や暮らしに興味があるため、機会があれば留学を通して実際に住んでみたいと考えているためです。また言語能力の向上にも期待しています。海洋という同じ内容を研究する仲間として、より日本・韓国・中国の海洋大学の学生の交流が深まるように活動したいです。
Q5. 私は辛い食べ物が苦手なため、食が合いませんでした。また、上海海洋大学付近の飲食店では英語が通じなかったため、言語にも心配があります。留学に行き、満足に研究できるだけの英語・中国語の能力をどのように身に付ければよいのかは大きな課題になると思います。
その他  

海洋システム工学専攻 M1
Q1. 満足
Q2. 今回,韓国海洋大学校(KMOU)と上海海洋大学(SHOU)の2つの国を1週間で訪問するプログラムであった.両大学では大学の学生寮,食堂などの施設をみることで学校での生活を知ることができた.また,現地の学生と交流することができたため,有意義な研修であったと感じている.

SHOUでは学内に必要なものの多くがそろっている印象があった.施設も海洋大とは違い大きな設備が多く整っていた.自由に使える設備があるというのは研究において大きなアドバンテージになりうるため,海洋大も見習ってほしいと感じた.
Q3. はい
Q4. このプログラムではサポートや大学の設備が充実していると感じたため.
1セメスター以上の留学プログラムに参加することは自身の成長につながると感じたため
現在の研究の都合とKMOU,SHOUで興味のある研究の都合がつけば参加してみたいと思った
Q5. 自身の言語レベルが低いことをこの研修中に強く感じたため,母国語でない言語でうまく意思の疎通ができるか不安である.
また,SHOU学内に野犬がいるのが不安であった.
その他  

大学院海洋管理政策専攻 M1
Q1. 非常に満足
Q2. まず何よりも参加メンバーに恵まれていたと思う。常に面白いと思えたのはメンバーが全員和気藹々としていたので自分も明るくなれたからだと感じた。また、現地の学生もいい人ばかりで美味しい店に連れて行ってもらえた。ただ、韓国で日本食のレストランに連れて行かれた時は衝撃が走った。
 輸出管理見直しに対する韓国の反日感が心配であったが、一度もその様な対応に出くわすことがなく、問題なく過ごすことができた。買い物等で断られたり、雑な対応等されることがなかった。
 中華料理が好きで日本でもよく食べているが、本場の中華料理は日本とは大幅に味が異なり、日本の中華は日本人向けにアレンジされていると感じた。ただ、味が違うというだけで料理は全て美味しかった。また、価格が非常に安い上に量が非常に多く、食生活は非常に満足であった。韓国も料理は非常に美味しかったが値段はわずかに安いかなと感じる程度であった。一方で韓国、中国共にトイレは非常に不便だと感じた。中国に至っては紙を流せないどころか存在すらしていなかったので便意を催さないか不安であった。
 中国では中国語の発音の基本の拼音を学んだ。慣れればなんとかなりそうなものもあったが、一部かなり発音が難しいものがあり喋れる様になるにはかなり練習がいる様に感じた。また、カンフーの基本も練習した。動き自体は簡単に見えてやってみると意外と難しかった。また全ての動きが相手の攻撃を想定しているものであると知り、合理的な練習だと感じた。ドラゴンボードの体験もした。初めはなかなか速く漕ぐことができたが、思いの外体力を使い、後半はバテてしまった。
Q3. いいえ
Q4. 今回の研修で見学した内容がごく一部であるのは承知の上だが、自分の研究分野に類似した研究がないように感じたから。また、トイレが非常に不便に感じ、生活しづらそうに感じたから。食事等は問題なく、むしろ好みであったので、今回のような短期であれば再び参加してみたい。
Q5. ・学生との会話は英語である程度可能であるとは思うが、店の人などはほとんど英語が通じなかったので一人行動がしづらい点。
・これから就活が始まるので時間が取れなさそう。
その他  

海洋政策文化学科 U4
Q1. 普通
Q2. 今回の研修で残念に感じた点は韓国海洋大学、上海海洋大学が自分の分野の研究においてどれだけ質が高い大学であるのかについて知る機会がほとんどなかったところだ。私が大学院生としての留学へ求めるものは、自分の研究をその大学でより高めることができるかどうかだ。それが満たされないならば、どんなに語学力が高まったとしても意味がない。
 研究室見学の時間はあったものの、政策文化学科の学生からすれば遠い内容だった。確かに、大学の雰囲気を知るためには興味深い内容ではあったが、自分が留学を決めるかどうかの参考にはならなかった。しかし、これについては各大学との調整の難しさなども背景にあると理解している。
 ただ、今回の研修の目的である「現地での文化等の体験を通じた相互理解」「国際交流の場で活躍することが可能なコミュニケーション能力等の向上」に注目すると、それらが満たされた有意義な研修であったと感じる。今日の国際情勢を踏まえたうえで、二か国に訪問し現地の人々や学生と実際に交流できたことは非常に幸運だった。互いが異なる背景を持つことを理解したうえでコミュニケーションをとることの難しさ、楽しさについて身をもって感じることが出来た。国際社会に生きる一人の人間としてどのような振る舞いが求められるかを考える良い機会となったため、研修に参加して良かったと考えている。
Q3. いいえ
Q4. 他大学の大学院に進学することが決定したため。
 ただし、このようなプログラムについて具体的に考える機会が2年生などの低学年時にあれば、留学を考えた可能性も高い。韓国海洋大学でこのプログラムの説明を受けた際も、出来るだけ早い決断と計画性が重要だという印象を受けた。今回の研修は、ある程度進路や研究の方向性が決まってしまう四年生や大学院生よりも、低学年の学生に自分の進路における選択肢を具体的に考えさせるような目的で用いることがより望ましいものなのではないかと考える。
Q5. 特になし
 ただし、環境の差や言語の壁への覚悟がないのならば留学は避けたほうが良い。
 それらを前提にしたうえで研究において何かしらの成果を上げなくてはならないため。
その他 研修期間中は大変多くの方にお世話になりました。
三大学にはこのような貴重な機会を与えてくださったことに本当に感謝しています。

海運ロジスティクス専攻 M1
Q1. 普通
Q2. 約1週間の海外派遣で、韓国海洋大学と上海海洋大学の施設や教育課程を知ることができました。文化体験では、本場中国の武術やドラゴンボートを体験することができ、なかなか日本ではできないような経験ができて楽しかったです。また実際に研究室や図書館を見学させていただき、留学した際にどのような環境で勉強できるのかイメージを掴むことができました。
韓国や中国の学生との交流を通じて、もっと英語を頑張ろうというモチベーションにも繋がりました。一点要望があるとすれば、研究室見学では主に生物系の分野を見て回りましたが、工学系の分野の研究室も見学できたら嬉しいなと感じました。
事業担当者の方にご尽力いただき、楽しく研修を受けることができました。
心から感謝申し上げます。
Q3. いいえ
Q4. 韓国や中国では生物や環境の分野に力を入れていることがわかりましたが、自分の研究分野に関して、適した研究室があるか分からないから。
学外では英語が通じない場面もあり、中国語や韓国語の習得が必要だと感じたから
Q5. 中国語でないとコミュニケーションが取れないことが多々あること
その他  

図1.png