海洋生命科学部 食品生産科学科4年 A.T
私がALCに参加したのは、METISプログラムのCTEXに参加する際に役立つと考えたからです。これまで英語で専門的な授業を受けた経験がなく、日本にいながら海外の大学の授業を体験できる貴重な機会だと感じました。また、大学院の先行履修として単位に含めることができたことも、参加を後押ししてくれました。
最も印象に残っているのは、多様な専門分野の授業です。はじめは自分の専攻に近い授業が一番役に立つと思っていましたが、実際に受講してみると、他専攻の教授による授業も非常に興味深く、自分の研究と意外な形でつながる知識が多くありました。海洋問題を世界的な視点で捉え、解決策を議論する中で、他国の学生と意見を交わす機会もあり、より広い視野で物事を考えるきっかけとなりました。
また、最後のプレゼンテーション課題では、1週間の授業で得た知見を自分の研究と結びつけ、他専攻の方にもわかりやすく伝えられるように工夫して準備しました。その成果として、ベストプレゼンターに選んでいただけたことは、自分にとって大きな自信となりました。英語での発表やディスカッションには大きな壁もありましたが、他学生の優しさや事前準備の助けもあり、安心して授業に臨むことができました。また、海洋大の学生や海外の学生が積極的に意見や質問を交わす場面が多く、そうした活発で前向きな雰囲気の中での授業は、語学力への不安を抱えていた私にとって、自信を持って発言する後押しとなりました。
たった1週間ではありましたが、ALCでの経験を通して、英語力のみならず、日本での授業だけでは得られなかった「世界を意識する姿勢」や「他分野への関心」が自分の中に育ったと感じています。これからの進学・就職活動や、将来国際的に活躍する場面でも、ALCで得た力を活かしていきたいと思います。私の体験が、これからALCやMETISに挑戦する皆さんの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。